人間関係

【注意】共感と同情の違い【間違えるとあぶない!】

コミュニケーションにおいて大切なのは共感することだ!とよく聞きますが、

・共感したつもりが「同情するな」と怒られた

・苦手な人ばかり寄ってくるようになった

・共感してばかりだと自分が疲れてきた・・・

なんて悩んだことはありませんか?

実は、そのような人は「共感」と「同情」を間違えて使ってしまっている可能性があります。

なぜなら、同情とは相手の問題を肩代わりしてしまっている行為だから。

この記事では、

・共感と同情の違い

・なぜ同情してはいけないのか?

・正しい共感とは

について、私の体験談も交えながら分かりやすく解説していきます。

記事を読み終えると、今後は相手と健全な心の距離を保ち、自分の意見も伝えながら相手と良好な関係を築けるようになりますよ。

共感と同情の違い

【共感】

「共に感じる」と書く

相手の意見、気持ち、行動などに対して共に感じ、理解を示すこと

【同情】

「感情を同一にする」と書く

相手の感情(主に苦悩)を自分のことのように憐れむ。一緒に苦しむこと

大きな枠組みで見ると、重なる部分もあります。

どちらも「相手の感情を理解する」という点では同じです。

ただ、共感と同情には決定的な違いが1つあります。

それは「同一になる」というところです。

なぜ同情してはいけないのか?

「同一になる」というのが同情であるとお話しましたが、ではなぜ同情するのは良くないのか?

それは、

相手の問題を引き受けてしまっている

からです。冒頭でも「相手の問題を肩代わりしている」と書きましたが、共感は相手の感情に寄り添い、理解を示しているのに対し、同情は相手の問題の中に自分も同じように介入し、まるで自分も相手の感情に同一化してしまっている状態なのです。

私の体験談

私は、昔、とっても同情心の厚い人間でした。

それが良いことだと思い込んでいたんですね。まさに共感=同情だと捉えてしまっていました。

友達が怒っていたら私も同じように怒り、友達が悲しんでいたら私も同じように悲しんでいたのです。

高校卒業後に専門学校に行くため1人暮らしを始めた頃、地元の友達もみんなそれぞれ県外に出たり遠くの大学に通い始めたりして、ほとんど会う機会がなくなりました。

なので、たまに友達と電話でしながら、お互いの近況について話をしていました。

友達をA子ちゃんとします。

A子ちゃんは大学で好きな人が出来たらしく、電話で嬉しそうに話してくれました。

でも好きな人には彼女がいるそうで、「うまくいかない」と落ち込んでいました。

私は精一杯彼女の気持ちが明るくなるように、「大丈夫、その内チャンスが来るって!」なんて言いながら励ましていました。

A子ちゃんも、話している内に「そうだね、もっと頑張ってみる」と少しずつ元気を取り戻し、最後は明るく笑い合って電話を切りました。

A子ちゃんが元気になってくれて、私はとても良かったなと感じていました。

それからしばらくして、またA子ちゃんから電話が。

好きな人が、彼女がいるにも関わらずA子ちゃんに気がある素振りをする、とのこと。

「嬉しいけど、彼女がいるの知ってるし、私どうすればいいの?」

電話口で好きな人に対して怒りをぶつけたり、自分の寂しい気持ちを吐き出すA子ちゃんに、私も一生懸命同情して付き合いました。

「ろくでもない男だ」とか「ハッキリ告白してみたら?」とA子ちゃんの気持ちに合わせてこちらも一喜一憂したのです。

A子ちゃんの気持ちを考えると、私までその彼のことが憎らしく思えたり、悲しい気持ちになってきて、すごく感情的になっていたのを覚えています。

それから・・・、

A子ちゃんは、私に頻繁に電話をしてくるようになりました。

しかも、朝も夜も関係なく、夜中寝ている時でも電話がかかってくるようになったのです。

私も始めはなるべく電話を取るようにしていたのですが、だんだん電話に出るのが辛くなってきました。

「どうして私にばかり言うんだろう・・・」

「ちょっとは自分で解決してよ」

と彼女を恨めしくさえ思うようになりました。

始めはあんなに共感出来ていたのに、今ではその話を聞きたいと思わなくなり、なんだかA子ちゃんのことがとても重荷に感じました。

そして、最後は知らないふりをして電話に出ないようになったのです。

私が学んだこと

私は、A子ちゃんの問題を、自分の問題かのように対処してしまいました。

A子ちゃんの感情とまったく同じになってしまい、結果、A子ちゃんは私に依存するようになってしまった。

感情の引き取り先を私に預けてしまったんですね。

A子ちゃんは、私がA子ちゃんの感情を同じように受け取ることが当たり前だと感じてしまい、どんな時でも私に同情を求めてしまった。(電話を頻繁にかけて)

自分でどうにかしよう、解決しよう、と考えることが出来なくなってしまったのです。

【同情することのデメリット】

・相手の問題を引き受けると、相手はこちらに依存してしまう(無意識に)

→A子ちゃんが頻繁に電話をかけてきたこと

・自分自身の感情が相手と同一化することで不安定になる

→私はだんだん気が滅入って、自分のことではないのに心が疲れてしまった

・相手が自分に依存することを重荷と感じ、辛くなる

→最後は電話に出なくなってしまった

中には、相手から依存されることが嬉しい、という人もいるかもしれません。

いわゆる、共依存です。

相手には自分しかいない、自分が支えてあげなければ、と相手の問題に介入する。

 

でも、私は依存されることを重荷に感じ、相手のためにしてあげることが億劫になりました。

「これだけしてあげているのに・・・」と見返りを求めている自分もいました。

結局、自分で自分の首を絞めてしまったのです。

正しい共感とは

では、私はA子ちゃんに対して、どのように接してあげれば良かったのでしょうか?

・相手の話を聞いて「辛かったね」「そんな風に思ったんだね」と気持ちを理解してあげる

これは、私もしていました。

でも、注意すべきなのは

感情は理解しても、まったく同じ感情になる必要はない

ということです。

私が同情してしまうことで、A子ちゃんは無意識に

「私は自分の問題を自分で解決出来ない」

「私は可哀そうな子だ」

と思ってしまうのです。

そして、そこに「出来ないあなたを助ける私」という構図が出来上がってしまいます。

つまり、タテの関係(上下関係)です。

 

相手を尊重して理解してあげることに、タテの関係はいりません。

相手は、自分で自分の問題を解決出来る力を持っているからです。

 

だからこそ、共感はすれど、同情してはいけないのです。

まとめ

いかがでしたか?

今回は私の体験談を書きましたが、同じような経験があなたにもあるのではないでしょうか?

相手のために何かしてあげたいと思うのは決して悪いことではありませんが、一歩やり方を間違えてしまうと、逆に自分も相手も苦しめてしまうことになりかねません。

上記で解説した「共感」を正しく使って、ぜひ相手とより良い関係を築いてください。

最後にもう一度内容を確認しましょう。

・【共感】は共に感じること

・【同情】は感情を同一にすること

2つの違いは「同一になる」ということでしたね。

・相手の話を聞いて気持ちを理解してあげる

・感情は理解しても、まったく同じ感情になる必要はない

私は、昔の体験でこのことを強く学び、とても反省しました。

ぜひ「共感と同情の違い」を正しく理解して、心地よい距離感で周りと付き合っていきましょう!