心理学講師のまあこです(^^♪
あなたの周りにマウントを取ってくる人はいませんか?
マウントとは、優位性をアピールしてくる、自分の方が能力が上だと自慢したり上から物を言うような態度を取ることを言います。

・どうしてマウントを取ってくるの?
・マウントを取る人へうまく対処する方法が知りたい
このように悩んでいる人へ、NLPプラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー、アドラー心理学勇気づけ講師である私が、
・マウントを取る人の特徴と心理
・マウントを取る人への対処法
・マウントされた時に気をつけること
について、分かりやすくお伝えしていきます!
実は、マウントを取る人というのは、心理学的に見ると「自信がない」のです。
自信のなさを隠すためにマウントを取っているのです。
この記事を読めば、これからはマウントを取る人へビクビクすることもなく、うまく対処することができるようになりますよ(*^^*)
Contents
マウントを取る人の特徴と心理

さて、冒頭で「マウントを取る人は実は自信がない」とお伝えしましたね。
なぜ、マウントを取るのか?
自分に自信がないから
はい、そのままですが、一言で言うとこれです。
マウントを取る人の特徴
マウントを取る人の特徴としては
・声を荒げる(威圧的な態度)
・すぐに怒る(攻撃的)
・自分の否を認めない
・自慢話や事実の誇張(大げさに言う)、相手を見下げる
・自分の方が正しいと思っている(相手を否定する)
このような人が多いのではないでしょうか。
もう少し詳しく見ていきましょう。
マウントを取る心理とは
では、なぜ自分に自信がないとマウントを取ってしまうのか?
優越コンプレックス
アドラー心理学では、マウントを取る人について「優越コンプレックス」という言葉で説明しています。
【優越コンプレックス】
自分が優れた人間であるかのように見せかけること。自分を大きく見せようとすること
一見、優越コンプレックスの人はとても気が強く、堂々としていて自信満々に見えるかもしれません。
ハッキリと物を言いますし、劣等感があるようには見えませんよね。
でも、実は「自信のなさ」が根底にあるのです。
優越コンプレックスの場合、自分を優位に見せるために周りの人を見下したり、相手の粗探しをしてどうにか自分の価値を上げようと攻撃的になりやすいです。
あまりに激情してしまうような人には注意が必要です。
マウントを取る人というのは、つまり、優越コンプレックスに当てはまると言えるでしょう。
劣等コンプレックス
優越コンプレックスについて解説しましたが、優越コンプレックスというのは「劣等コンプレックス」の一種です。
【劣等コンプレックス】
自分が劣等であることをひけらかす。自分は劣った人間であるため、人生の課題に立ち向かわず避けようとする。
「私にはできるはずがないよ、どうせ私は頭が悪いんだから・・・」
「妻に言い返すなんてできる訳がありません。私は元々気が弱いので強く言えませんし」
自分は人より劣っていて、自分には解決できる訳がない、と人生の問題から逃げようとするのが劣等コンプレックスです。
こちらも根底にあるのは「自信のなさ」
優越コンプレックスは、自分の劣等感を受け入れられず、人に見抜かれたくないためごまかして虚栄を張っている心理状態。
劣等コンプレックスは、自分が劣った人間であるとアピールし、弱さを強調して目の前の問題から逃げる心理状態。
表現の仕方は真逆ですが、根本は同じ「劣等感をもつ自分に対する自信のなさ」からきています。
承認欲求

劣等コンプレックス、優越コンプレックスともに「自信のなさ」が根底にあるとお話しましたが、どちらにも欠乏しているものがあります。
それが、承認欲求です。
【承認欲求】
他者から認められたい、自分の価値を認めたいというもの
心理学ではこの承認欲求がよく出てきますが、優越コンプレックスの人の場合、無意識に相手を攻撃してでも承認を得ようとしてしまいます。
あまりに行き過ぎたものになると、あおり運転や誹謗中傷、時には暴力事件にまで発展してしまう場合まであります。
それほど「承認欲求」というのは、人間にとって誰しもが渇望しているものなのです。
マウントを取る人への対処法

では、実際にマウントを取られたらどのように対処すればいいのでしょうか?
対処法は状況によって変わってくると思いますが、ここでは次の3つに絞って説明していきます。
・距離を置く
・反応しない(スルーする)
・重要感を与え、逆に協力者になってもらう
距離を置く
仲の良い友達でも、たまにマウントを取ってくる人がいますね。
今後あなたが無理に仲良くしなくてもいい相手なら、良い機会だと考えて距離を置いてもいいと思います。
マウントを取る人というのは先ほど「承認欲求が強い」とお話しましたが、付き合い続けることで、あなたに承認欲求を埋めてもらおうとずっと求め続けてくる可能性があります。
あなたが消耗して辛くなってしまうのなら、そのような人とは距離を置きましょう。
反応しない(スルーする)
もしくは、マウントを取る会話をスルーするという手もあります。
(例)あなたが新しい財布を持っているのを見つけた友人が話しかけてきたとします。
「新しい財布買ったの?私はこの前彼からプレゼントされて、これで3つ目だよ。自分で買わなくてもいいからラッキーだけど~」
このように言われた際に
「へー」とか「そうなんだ」だけしか言わないようにするのです。
過度に「いいな~!」「私も欲しい!」など承認してしまうと、味を占めてどんどんあなたに自慢話をするようになってしまいます。
・相手のテンションに合わせない
・表情を一定に保つ
・あまり反応しない
これらをすることで、その友人は「この子に話してもつまらない」と感じるでしょう。
あまり極端にし過ぎると相手を怒らせてしまうので、少しずつ様子を見ながらやってみてください。
重要感を与え、逆に協力者になってもらう
相手と距離を置くのが難しい立場の場合(先生と生徒や、お客様、仕事の関係など)は、なるべく相手と良好な関係は続けたいと思います。
そのような場合は、むしろ相手に重要感を与えて、協力者になってもらうという方法もあります。
私自身、セミナーを開いたり講演会など複数の方の相手をする時がありますが、
中にはこちらの意見と合わない方や、マウントを取ってくる方がいます。
私はまず、相手の方が言ってきた言葉を必ず承認します。
「そのように感じてらっしゃるのですね」
「なるほど、こちらも勉強になりました」
「貴重な意見ありがとうございます」
相手の言葉を否定せず、認めてあげることで相手は自分の承認欲求が満たされます。
そして
「○○さん、よければ○○さんの知識を使って、皆さん(他の受講者)のために協力してくれないでしょうか」
「これからも、○○さんの力を貸してくださいね」
あなたのことが重要ですよ、力を貸してください、と伝えると相手の方は喜んで力になってくれます。
マウントされた時に気をつけること

ここまでいくつか対処法を解説してきましたが、
「マウントされた時に気をつけること」についてお話しておきます。
相手を否定しない、バカにしない、逆マウントを取らない
この3つについては、しっかりと覚えておいてください。
マウントを取ってくる人は自信がないと言いましたが、そのような人に対して否定したり、バカにしたり、もしくはこちらが逆にマウントを取るようなことをしてしまうと、
相手は激情してしまいます。
それこそ暴力やいじめ、何かの事件に発展してしまう可能性もあります。
劣等感があまりに強い人は、その原因が自分にあると決して認めません。
認めてしまうと、自分で「自分は弱い」と容認したことになるからです。
こちらが逆にマウントを取ったとしたら、マウント合戦に発展するだけで、良好な関係性を築くことは難しいでしょう。
復讐などをされかねないですしね。
まとめ

いかがだったでしょうか?
あなたの周りにも「マウントを取る人」、きっと1人くらいはいますよね。
その人とコミュニケーションを取る時、「マウントを取る人の心理」が理解できているだけで、余裕が持てると思います。
ここで、もう一度おさらいをしておきましょう(*^^*)
マウントを取る人は自分に自信がない(優越コンプレックス)
対処法としては
・距離を置く
・反応しない(スルーする)
・重要感を与え、逆に協力者になってもらう
絶対にしない方がいいこととしては
相手を否定しない、バカにしない、逆マウントを取らない
でしたね。
これらの対処法を知っておくだけで、相手に感情を揺さぶられることなく、精神的に疲弊することなく対応できます。
相手からマウントを取られたからと言って、あなたが自分の自己肯定感を下げる必要はありません。
過度に相手に反応する必要もありません。
冷静に、いつもの自分で、相手に対応してあげましょう(^^)
ありがとうございました✩
承認欲求を満たす重要性について、こちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてください✩
